2018年 08月 20日
任意のガタム。 |
7月の記事でも少し触れましたが(コチラ)ガタムという壺太鼓に興味を持って、いくつか自分で作ってみました。
という事で教室にある土で、撮らせて頂いた写真と記憶を頼りに再現してみるも、質感、色、共にイマイチ。
右のものは形も気に入らず、焼かずに土に戻しました。
音色に関しては専門ではないので正直分からない。自分で叩いてみたらそんなに悪くはないような感じはします。
とにかく色と質感を再現しようと考え、野生の勘を頼りに仮説を立てて2つ目を製作。
1つ目の試作品では器面のザラつきが気になったので、表面を磨きました。
ビジュアル的にはグッと近付いた感があります。
さらに造形的に気になる部分を修正して作った3個目がこちら。(右側)
ここまで出来たらせっかくだから専門の方に見て頂きたい。色や形にこだわるのは所詮陶芸家の独りよがり。本来の用途は楽器ですから演奏者としてはちゃんと音が出てれば良いわけです。
ガタムを知るきっかけとなったコンサートに出演されていた奏者のサカンさんと連絡を取り、連日の暑さが去ったお盆終盤の昼下がりに教室まで試奏に来て頂きました。
その時の動画がこちら。
うーーん、凄い!!
自分で叩いていた時の音と全く違う。
ちゃんと楽器として音楽を奏でています。
自作のガタムがどうというより、演奏の素晴らしさに喜んでしまいました。
気になる音に関しても私が予想していた以上の評価を頂いたので、すっかり気を良くして4つ目のガタムに着手。
どんどん作るの早くなっていく笑。
そして本場のガタムと比較して分かった事が1つ。
私のガタムは軽い。
薄くなりすぎないように頑張ったつもりですが、どうしても器作りの感覚で作ってしまう。知らず知らずのうちに重いものが作れない身体になってしまったようです。笑
重さはともかく、もっと厚みがあれば音にも変化が生まれるはず。
演奏者サカンさんはガタムの音を『クリスピー』と表現されていましたが、まさにそのイメージはぴったり。本場のガタムの乾いた音に比べて、私のガタムは『鳴りが長い』というか、独特の余韻があります。壺の中で音が共鳴しているといった感じ。
まぁでもジャパニーズ ガタムとしての及第点は頂けたと言うことで、まだ音階に当てはまらないという状況ではありますが興味のある方に使って頂きたいので販売する事にしました。
価格は音階に当てはまらないガタムは8000円としました。とりあえず駆け出しなので安く。
奏者サカンさんがご自身のツイッターで紹介して下さり、既に何件かお問合せ頂いております。
ツイッターはコチラをご覧下さい。
そのうち教室のホームページ内にガタムのページも作ろうと思っています。
野月さんの出番です!
ワクワクしてきたぞー!!!
by tabibitonomaki
| 2018-08-20 14:08
| ガタム